2022-01-01から1年間の記事一覧

雪化粧の瓶ヶ森から菖蒲峠へ  早い冬の訪れとなったクラシックルートを行く

霧氷輝く台ヶ森ピーク 一瞬の晴れ間だった 東之川(標高550m、以下同じ。)から登るのはもうかれこれ、五十年ぶりくらいか。随分とご無沙汰で、以前歩いたのが、東之川新道(幾島新道)だったか、今日歩く旧道だったか、もう記憶も定かでない。たしか、氷見二…

御来光ノ滝、秋深し  残る秋を楽しんだ秋日和の一日

美しい照葉の楓紅葉、よく残っていてくれたと感謝である 早朝7:40、漸寒の長尾展望台に車を止めた。 週末、快晴の石鎚スカイラインは紅葉狩りの車がひっきりなしで大賑わいだ。今日の目的地、御来光ノ滝へは、最近はもう、ここから大昔の堰堤工事の際につけられた…

北緯45度 最北の孤峰 利尻富士(利尻山)を行く(後編)

SS

鴛泊ルートの下山途中、雲海が切れて正面に礼文島が浮かび上がる。いゃ~見れて良かった 親不知子不知の先は、せり出した岩壁の下をトラバース気味に20m程下る細い道になっていた。山頂に向かって一気に高度を上げるのではなく、崩れやすい岩稜帯を避けて、草付きを…

北緯45度 最北の孤峰 利尻富士(利尻山)を行く(前編)

SS

車窓から遥かに利尻富士(利尻山)を望む。 あぁ、やっと来れた。 離島のお山といえば、南は九州宮之浦岳(1,936m・屋久島)、北は北海道利尻山(1,719m・利尻島) が両雄で、この二つが標高では全国1、2位を占める。 2017年春に訪ねた南の九州屋久島は、洋…

仲夏の東赤石山 ― 高嶺薔薇のピンクを愛でに法皇山脈の最高峰へ

ロックガーデンから見上げる、雲走る八巻山 爽快の一言。 もうすぐ半夏生という一日、じっとりと汗ばんでくるこの時候は、石鎚山系とは地質も植物も異なる、このお山の出番だと思う。お山全体が超塩基性の橄欖岩や蛇紋岩で構成され、マグネシウムを含んで植物の生育に…

初夏、西ノ冠岳のお花畑へ ― 青葉若葉の面河道を楽しむ

お庭場への笹道から見上げる怪異な風貌の石鎚本峰。もう鮮やかな夏雲だ。 芒種も過ぎて、6月も中旬になろうというこの時候、遅まきながらやっと梅雨入り発表も出たが、もう既にはしりはしっかりと。梅雨晴れを狙って、たまさかのウイークデイ、久しぶりに面河裏参…

春再訪 筒上・境界尾根から笹倉へ ― アケボノツツジと雪洞山毛欅の新緑を味わう山旅

今回の山旅のメインである、宙に浮きあがったような枝ぶりのアケボノツツジの古木 前半はぐずついたGWも後半は高気圧の帯にはまって快晴が続く予報。この機を逃さず、八十八夜の2日(月)、アケボノツツジの可憐なピンクと萌え出る新緑をお目当てに1年半ぶりにこのコースを歩く…

皿ヶ嶺 ― 里山歩きの楽しみ

霧氷輝く、3月の面白嶽 1年前(2021.4.17)、「皿ヶ嶺-冬春夏秋」と題して、このお山(以下、愛着を込めて「お皿」という。)の四季のあらましを紹介させて頂いた。お四国の花の名山となれば、どうしてもお花中心にならざるを得なかったけれど、実はそれ以外…

寒風から笹ヶ峰へ ― 厳冬期のお楽しみ、待ちに待った白銀の稜線を行く

冬晴に霧氷輝く稜線を行く 今冬は、久しぶりに雪が多い年なのかもしれない。北の国では、最近この雪を夏の省電力等に活用する例もあるらしいけれど、多くの方々にとっては依然厄介者。本年は大雪で、恐ろしいホワイトアウトも発生するなど、上越魚沼地方の半端ない…

ちち山から笹ヶ峰周回  ―  深雪晴の一日、冬木立と雪の稜線を楽しむ

雲ひとつなし、寒風山~笹ヶ峰の稜線を望む お正月は恒例、鎚年始詣でを再開。昨年はコロナ禍で初中止の憂き目にあったけど、今年は成就であるはずの登山届綴が行方不明でウロウロ、霧氷も雪量も雀の涙にも、もう慣れっこに。アイゼン付けて雪のない木道を歩かざるを得…