自念子ノ頭山頂から石鎚山系のスカイラインを望む 紺碧の空が美しい 石鎚山系の主稜線を走るUFO(雄峰)ライン。 某自動車会社の宣伝に活用され、SNSでも「天空の道」としてUPされたけれど、正式には、高知県いの町の町道瓶ヶ森線。 もちろん冬季は閉鎖されるけど、スリ…
霧氷輝く台ヶ森ピーク 一瞬の晴れ間だった 東之川(標高550m、以下同じ。)から登るのはもうかれこれ、五十年ぶりくらいか。随分とご無沙汰で、以前歩いたのが、東之川新道(幾島新道)だったか、今日歩く旧道だったか、もう記憶も定かでない。たしか、氷見二…
美しい照葉の楓紅葉、よく残っていてくれたと感謝である 早朝7:40、漸寒の長尾展望台に車を止めた。 週末、快晴の石鎚スカイラインは紅葉狩りの車がひっきりなしで大賑わいだ。今日の目的地、御来光ノ滝へは、最近はもう、ここから大昔の堰堤工事の際につけられた…
鴛泊ルートの下山途中、雲海が切れて正面に礼文島が浮かび上がる。いゃ~見れて良かった 親不知子不知の先は、せり出した岩壁の下をトラバース気味に20m程下る細い道になっていた。山頂に向かって一気に高度を上げるのではなく、崩れやすい岩稜帯を避けて、草付きを…
車窓から遥かに利尻富士(利尻山)を望む。 あぁ、やっと来れた。 離島のお山といえば、南は九州宮之浦岳(1,936m・屋久島)、北は北海道利尻山(1,719m・利尻島) が両雄で、この二つが標高では全国1、2位を占める。 2017年春に訪ねた南の九州屋久島は、洋…
ロックガーデンから見上げる、雲走る八巻山 爽快の一言。 もうすぐ半夏生という一日、じっとりと汗ばんでくるこの時候は、石鎚山系とは地質も植物も異なる、このお山の出番だと思う。お山全体が超塩基性の橄欖岩や蛇紋岩で構成され、マグネシウムを含んで植物の生育に…
お庭場への笹道から見上げる怪異な風貌の石鎚本峰。もう鮮やかな夏雲だ。 芒種も過ぎて、6月も中旬になろうというこの時候、遅まきながらやっと梅雨入り発表も出たが、もう既にはしりはしっかりと。梅雨晴れを狙って、たまさかのウイークデイ、久しぶりに面河裏参…
今回の山旅のメインである、宙に浮きあがったような枝ぶりのアケボノツツジの古木 前半はぐずついたGWも後半は高気圧の帯にはまって快晴が続く予報。この機を逃さず、八十八夜の2日(月)、アケボノツツジの可憐なピンクと萌え出る新緑をお目当てに1年半ぶりにこのコースを歩く…
霧氷輝く、3月の面白嶽 1年前(2021.4.17)、「皿ヶ嶺-冬春夏秋」と題して、このお山(以下、愛着を込めて「お皿」という。)の四季のあらましを紹介させて頂いた。お四国の花の名山となれば、どうしてもお花中心にならざるを得なかったけれど、実はそれ以外…
冬晴に霧氷輝く稜線を行く 今冬は、久しぶりに雪が多い年なのかもしれない。北の国では、最近この雪を夏の省電力等に活用する例もあるらしいけれど、多くの方々にとっては依然厄介者。本年は大雪で、恐ろしいホワイトアウトも発生するなど、上越魚沼地方の半端ない…
雲ひとつなし、寒風山~笹ヶ峰の稜線を望む お正月は恒例、鎚年始詣でを再開。昨年はコロナ禍で初中止の憂き目にあったけど、今年は成就であるはずの登山届綴が行方不明でウロウロ、霧氷も雪量も雀の涙にも、もう慣れっこに。アイゼン付けて雪のない木道を歩かざるを得…
紅 葉 せ り 何 も な き 地 の 一 樹 に て (平 畑 静 塔) コロナ禍で明け暮れた2021年も早や霜降月に。その影響は大きく、恒例の県外行は中止、人と会う機会が減るであろう、ウイークデイの山歩きにすっかり慣れ親しんで、日曜日を使うのはグループの例会だけ…
夕照の中、黒く浮かび上がる東赤石連山。 神無月。中旬に入ると、猛威を振るったデルタ株もやっと落ち着いてきた。とはいえ、お山では極力、人と会わないコースを選択するのは当然といえば当然のこと。感染下り坂のこの機会を捉えて、そろそろピークであろう紅葉を…
霧氷輝く、初冬の伊予富士 (2018.12.15) 伊予富士(1,755.97m/三等三角点)。 展望の良さは特筆ものだけれど、山容は全国に数多ある〇〇富士とは似ても似つかない。名前と山容が一致しない、変わったお山だ。 もっとも、UFOライン第三号隧道入口辺りから眺め…
黒森山から遠く笹ヶ峰の稜線を望む 葉月8月、立秋とは名ばかりの猛暑から中旬には早くも秋雨前線? ジェット気流の蛇行に北寒気の流入、弱太平洋高気圧で晴れる要素は皆無。この気分屋天気にデルタ株蔓延がオンでは、お山は月末までお休みせざるを得なかった。 四国…
ガス走る氷見二千石原 瓶ヶ森(女山/二等三角点 亀ヶ森/1,896.22m)は、隆起準平原の名残といわれる、広さ約50~70ha(推測)の広大な笹原が特徴のお山だ。その笹原は、広さが麓にあたる伊予国氷見村(現在の西条市)の石高2,000石に相当するとして、氷見二千…
フクリン(覆輪)ササユリ 笹に似た葉の縁が白くなるササユリの一種。美しい。 新コロナもあって、しばらく人に会わないであろう、ブッシュ歩きが続いていたけれど、ワクチン接種が始まってやっと2回目の接種も終えた。 季節も6月、標高2,000㍍を下回る石鎚山系(以下、「…
二ノ岳への稜線上からの石鎚遠望、手前は成就社。 平年よりめっちゃ早かった、梅雨入り。つかの間の梅雨晴れとなった日曜日、二ノ岳(にのだき・1,156.4m)から菖蒲峠に至る稜線を歩いた。新コロナの蔓延防止措置も解除され、気分的に少し楽になったものの、マスク…
山毛欅と笹、石鎚山系の典型的な尾根筋の景色だ。 晴天の少なかったこのGW、新コロナの蔓延防止措置適用で、平地での外出は極力、手控え。お山も同様に、人に会う確率を最も減らせる、超マイナーコースを選択するほかなかった。もともと人嫌いの傾向、強いだろと自嘲し…
五代ヶ森山頂から東温アルプスを望む。 五代ヶ森(ごよがもり/標高1,713m、以下同じ。)。石鎚山系・二ノ森~堂ヶ森間を歩くといやでも視界に入ってくる、南に延びる長~い尾根の盟主となるお山だ。古くは、五葉ヶ森と記したらしい。なんでも山域に五葉松が多か…
まず、お山の名前が一風変わっていて、面白い。 お山のあらましと山名の由来は、1973(昭和48)年発行の「愛媛の山と渓谷 中予編(愛媛文化双書16・以下、「中予編」という。)」に、著者の愛媛大学山岳会 山内 浩会長(当時)が次のように書かれている。 「…
鯛の頭への中途、赤星山の裾野に広がる雲海と霧氷 超マイナーコースの峨蔵越~赤星山を昨年5月に歩いて以来、ほぼ一年ぶりに旧土居町浦山・県道131号線を走る。変わっていたのは、中の川登山道を横切る、開削工事中だった道路が完工していたことくらい。この山域は…
モルゲンロートに染まり、ピンク色に輝く霧氷の杜 如月。この時候になると、どうしても裏参道が気になってくる。そしてここを歩くなら、登るべきは二ノ森(1,929.6m)だ。西面の保井野や梅ヶ市からのアプローチだと、雪が少なければ夏時間に近いコースタイムで冬も楽々日帰りで…
銀木立 ―堂ヶ森を行く― (2014.3.8) 古来、「雪は豊年の瑞」と言うけれど、大寒波だった成人の日の三連休も過ぎた。雪も人ももう落ち着いたであろう14日(木)、相名峠(あいなのとうげ/1,156m)を歩いてみることに。程よい積り具合の冬木立の散策が狙いだ…
草紅葉真っ盛りの巻機山 本峰稜線 10月2日(金) 天気:快晴 ガスと小糠雨に祟られた荒沢岳を下り、関越道経由でその日のうちに六日町清水のお宿へ入った。学生時代にお世話になった民宿は建て替わり、ご当主も2代目と四十数年の歳月が情景をすっかり変えてし…
早暁の尾瀬ヶ原・下田代を行く 9月30日(水) 天気:快晴 4:00起床、まだお星さまが天空に残り、天場も静かだ。手早く朝食を摂って中を整理し、ツェルトを畳む。霜も降りず、乾いていて有難い限りだ。現役時代と違って、1時間以内に整えて出発なんてきまりもなく…
会津沼田街道をゆく。 9月29日(火) 天気:快晴 昨日の平ヶ岳とは打って変って、快晴だ。今日から1泊2日で尾瀬に入る。2018年初夏は、至仏山から尾瀬ヶ原を抜け、燧ヶ岳、会津駒まで縦走した、花めぐりの旅だったが、今回は、草紅葉と紅葉を堪能しながら、2…
お四国の花の名山・赤石山系のスカイライン 冬隣の時候も過ぎた11月上旬、東光森山(1,486.2m)から野地峰(1,279.4m)まで約9.8kmを歩いてきた。R194から県道17号に続くアプローチ道は、まだまだ楓紅葉が鮮やかだった。土佐大川村朝谷の山村広場に車をデポし、相棒を…
荒沢岳山頂からガス走る、魚沼三山・魚沼駒ヶ岳(右)、中ノ岳(左)を望む 10月1日(木) 天気:曇時々小雨、ガス走る 荒沢岳(1,968.6m)は、上越国境(くにざかい)の中ではどちらかというと不遇と思える孤立峰だ。盟主平ヶ岳(2,141m)には遠く、ここから…
蒼天と紅葉。圧倒される情景だ。 10月下旬、寒冷前線を追い払うかのように北の高気圧が張り出してきた。冬と違って一日限りの吹き出しの収まった日曜日、かねてから石鎚山系でも山毛欅、楓類や満天星紅葉の美しさを謳われる、この稜線を歩くことにした。 愛…