銀木立 ―堂ヶ森を行く― (2014.3.8) 古来、「雪は豊年の瑞」と言うけれど、大寒波だった成人の日の三連休も過ぎた。雪も人ももう落ち着いたであろう14日(木)、相名峠(あいなのとうげ/1,156m)を歩いてみることに。程よい積り具合の冬木立の散策が狙いだ…
草紅葉真っ盛りの巻機山 本峰稜線 10月2日(金) 天気:快晴 ガスと小糠雨に祟られた荒沢岳を下り、関越道経由でその日のうちに六日町清水のお宿へ入った。学生時代にお世話になった民宿は建て替わり、ご当主も2代目と四十数年の歳月が情景をすっかり変えてし…
早暁の尾瀬ヶ原・下田代を行く 9月30日(水) 天気:快晴 4:00起床、まだお星さまが天空に残り、天場も静かだ。手早く朝食を摂って中を整理し、ツェルトを畳む。霜も降りず、乾いていて有難い限りだ。現役時代と違って、1時間以内に整えて出発なんてきまりもなく…
会津沼田街道をゆく。 9月29日(火) 天気:快晴 昨日の平ヶ岳とは打って変って、快晴だ。今日から1泊2日で尾瀬に入る。2018年初夏は、至仏山から尾瀬ヶ原を抜け、燧ヶ岳、会津駒まで縦走した、花めぐりの旅だったが、今回は、草紅葉と紅葉を堪能しながら、2…
お四国の花の名山・赤石山系のスカイライン 冬隣の時候も過ぎた11月上旬、東光森山(1,486.2m)から野地峰(1,279.4m)まで約9.8kmを歩いてきた。R194から県道17号に続くアプローチ道は、まだまだ楓紅葉が鮮やかだった。土佐大川村朝谷の山村広場に車をデポし、相棒を…
荒沢岳山頂からガス走る、魚沼三山・魚沼駒ヶ岳(右)、中ノ岳(左)を望む 10月1日(木) 天気:曇時々小雨、ガス走る 荒沢岳(1,968.6m)は、上越国境(くにざかい)の中ではどちらかというと不遇と思える孤立峰だ。盟主平ヶ岳(2,141m)には遠く、ここから…
蒼天と紅葉。圧倒される情景だ。 10月下旬、寒冷前線を追い払うかのように北の高気圧が張り出してきた。冬と違って一日限りの吹き出しの収まった日曜日、かねてから石鎚山系でも山毛欅、楓類や満天星紅葉の美しさを謳われる、この稜線を歩くことにした。 愛…
尾瀬裏燧林道 シボ沢 ・ 裏燧橋からの平ヶ岳遠望 9月28日(月) 天気:小雨、ガス走る 上越国境(くにざかい)の盟主、平ヶ岳(2,141m)は、尾瀬・景鶴山から大白沢山・剣ガ倉山を経て、兎岳に至る縦走路(踏分道とブッシュのミックス)の中間点に鎮座する。名前のと…
枝折峠(魚沼駒ヶ岳登山口)にあった魚沼市の自然公園案内板 【プロローグ】 2020年の県外山行先 - 新潟県は、上越、中越、下越と佐渡の四つの地方に分かれていて、上中下越の区分は、かつて宮様のおわした京都からの距離だったらしい。 お山に関しては、上越国…
黎明の稜線(西ノ冠岳、北岳、石鎚山〈弥山、天狗岳、南尖峰〉、二ノ森) 長かった梅雨がやっと開けたと思ったら、今度は滅茶苦茶な猛暑がやってきた。お盆前後は連日、35℃ニアリー。南国お四国では、日中、外を歩く気力がうせる暑さである。新コロナであまり動けず…
駒ノ池から高台に建つ、駒ノ小屋。絵に描いたような眺めだ。 7月5日(木)終日、雨 (御池ロッジ→大杉岳→大津岐峠→駒ノ小屋) 本降り。アスファルトをたたく強い雨足の中を6:30雨天完全装備で出発。今日は会津駒の小屋まで10km、5時間程の稜線歩きなので、多少、降ら…
7月4日(水)小雨時々曇 (東電小屋→見晴→尾瀬沼東岸→燧ヶ岳→御池ロッジ) 白砂湿原の朝 ぐっすり眠れた朝だけど、お天気は雨。大した降りではないが…。6:00小屋を出発し、見晴に向かう。風はなく、そぼ降る雨の中に黒々とした燧ヶ岳がくっきりと望める。 小雨…
牛首手前からの見返り至仏山 水芭蕉…。あまりに有名な尾瀬の代名詞? でも、水の豊富な地ではごくありふれた存在だし、清楚な花の時期を過ぎると果ては収拾のつかない姿に…。この花から始まる混雑をいかに避け、かつお花の咲きそろうタイミングを逃さないか。天…
快晴の中、二ツ岳方面の稜線を眺めつつ、峨蔵越を目指す。 GW中というに、新コロナで県外山行はままならず、極力人に会わないルートも求められる中、県内のお山でもマイナー中のマイナーの選択で、峨蔵越から赤星山(標高1,453.2m、以下同じ。)までトレースを延ばすことにする…
山頂より左から西ノ冠岳、石鎚山、鞍瀬ノ頭を望む 4月に入って、いよいよ春本番。トレランコースにしている花のお山・皿ヶ嶺(1,278m)もシコクカッコソウの今年の初花が咲いたというに、なんの気まぐれか、中旬に大雪。南岸低気圧の通過に伴う寒気流入で、暖国お四国でもお…
雪割一華 今冬は、暖冬と気まぐれな降雪に振り回されたけれど、3月も下旬ともなると、お四国のお山にもさすがに春の足音が。時期的には一週間ほど早いものの、この暖冬、もう咲いているはずと、あえてこのコースを選択。多少、林道歩きがあってもせいぜい小1時…
大きく蛇行する熊野川の流れ Ⅱ 南奥駈 5/1(日)・入山3日目(楊子ヶ宿→釈迦ヶ岳→太古ノ辻→持経・平治の宿→行仙岳→行仙宿) 今日も良い天気だ。4:00起床、5:15お宿を出発。昨日で北奥駈のメインを踏破し、その最後のハイライトになる釈迦ヶ岳(1,799.6m)へ向かう。…
Ⅰ 北奥駈 大普賢岳より弥山・八経ヶ岳方面を望む 定年後、再就職の身になっても、連休を組み込まないと、一週間の連続休暇取得はなかなか難しい。されど、近畿でどうしても歩いておきたいゾーンとして、現役のころから温めていたプランを実行するチャンスがこの年、…
笹ヶ峰への中途、ガス走る縦走路をゆく 2月に入って、やっと寒波襲来。いかなお四国でもさすがに少しは積もっただろうと、多少の悪天は覚悟のうえで桑瀬峠への登山口へ車を走らせる。新寒風山トンネル(延長:5,432m)を抜け、旧道のアプローチ道の途中からやっと白っ…
永田岳 離島のお山といえば、北の北海道利尻岳(1,721m・利尻島)と並んで、南は九州宮之浦岳(1,936m・屋久島)が両雄、特に、南は世界自然遺産の登録とともに、関西では数少ない標高1,900m超の貴重なお山でもある。 早朝の宮之浦岳と翁岳(左端) 屋久島は…
キタダケソウ (車形の花冠に8枚単弁と八重の二種類の花弁) 上越国境と並んでほぼホームグラウンドに近い南アなのに、北部は甲府からの入山がメインとなるため、お四国からはアプローチが厳しく、なかなか登るチャンスに恵まれず。 それでもこの年、再就職先の期間延長を辞退…
寒風山山頂から笹ヶ峰を望む 11月も下旬、数日前には暖国お四国でもやっとお山に初雪。いよいよ冬の到来かと思いきや、三寒四温どころか一寒六温。温暖化の影響?か、初雪は一日限りの幻に。これでは今年は年明けまでアプローチ道の凍結はおろか根雪すら積らない…
薄紅葉と北岳(右端)から西ノ冠岳の稜線を望む 10月上旬、お四国も平地ではまだ猛暑の余韻がそこかしこに残るものの、新涼に体がやっと少し楽に。 今回は、例年秋の定番、東稜から石鎚山天狗岳へ。紅葉の頂上稜線とお四国でもちょっぴりアルペン的な雰囲気が楽…
天狗高原 大群落のお花と不気味な地割れ「大引割・小引割」 9月に入っても一向に炎暑は収まらず、お四国も連日の30℃超え。夏バテに鞭打つような平地から逃れ、涼味満点の高原散策を狙って、四国カルスト天狗高原へチーム四名で軽トレッキングに行って参りました。 日本三…
東赤石山 お山のお花を楽しむ皆様の内輪話では、西の早池峰山といわれるらしい。 オトメシャジン(ききょう科) 8月も中旬お盆直前、お四国も夏真っ盛り。こういう時節は、風が通り、涼しい沢沿いの日影路が一番。で今回は、愛媛県の東予地方にある東赤石山…
入山3日目・7月31日(水)天気:ガスのち快晴 中日の今日がこの山行のメイン。初日の疲労も大分抜け、予定より30分早く5:30小屋を出る。ガスの中、水晶岳ピークへ。途中のガレ場でミヤマウスユキソウ(変異種?)の大群落を撮る。朝一から運がいい。 ミヤマウスユキソウ 山頂直下の少し…
ガス走る水晶岳北方稜線 遅れに遅れた2019年の梅雨明けを待ちきれず、7月末に富山県有峰口へ。ずっと宿題になっていた花期の黒部源流域の山々を4泊5日で周回してきた。 入山は飛越トンネル(北ノ俣岳)登山口から。土砂崩れのため飛騨側の飛越林道が使えず、有峰…
しっとりと落ち着いた峠への登山道 6月も下旬に入り、1か月先の北ア山行のテストランもあって、久しぶりにイザリ峠から三嶺まで1泊2日で往復しました。R32号大歩危から橋を渡って祖谷・剣山方面へ。途中、京上からR439号に合流、この辺りは走りやすい快適ロードです。…
ヘリ飛ぶジャンダルム 例年、お山の紅葉も終盤となる9月三連休前半は、この頃、北か南のアルプスと決めていて、前年に槍平・南岳新道から大キレット・奥穂・吊尾根・岳沢経由で上高地へ抜けた関係から、今年は残る奥穂~西穂のコースを歩くことにし、連休日程の都合上、夜行ハ…
大山(深山)蓮華 6月も中旬というに、未だお四国は梅雨入りせず。 けれど、山屋には雨がないのは有難い話。で今回は、県境を越えて高知県の稲叢山(1,506.2m)へ。 この時期の名花、大山蓮華をチーム五名で観賞に行ってきました。 長さ5.4kmの寒風山トンネル…